デジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティングとは
電子デバイスやインターネットを利用するマーケティングの総称。
・ウェブサイト
・Facebookページ
少し前まで企業が必要としていたのは、この2つだけでした。
それが今では、デジタルの世界が急速に進化し、それだけのマーケティングでは難しい状況です。
デジタルマーケティングは無視できず、業界・業種関係なく適応しなければ確実に取り残されてしまいます。
そこで近年備えておくべきデジタルマーケティングのトレンドについての「10のこと」をご紹介します。
1. Facebookが
ピークを迎えている

現在もなお、Facebookはソーシャルメディア界の王者でしょうか?
フォーブスによると、41%のユーザーが65歳以上であるとのこと。
Instagram、Snapchat、TikTokらのようにビジュアルでインタラクティブな体験を好む若い層には、Facebookが負けていることは事実です。
Facebookのポイント
・ターゲットオーディエンスの見極め
Facebookはまだ巨大なプラットフォームですが、あなたのターゲットオーディエンスがまだFacebookを利用しているかどうかは慎重に検討すべきです。
2018年のデータ流出スキャンダル以降とくに若い人口層での人気が下がり続けており、TechCrunchはFacebookがZ世代(1990年代中盤以降に生まれた世代のこと)にとってすでに終わっているのではないかと推測。
あなたのターゲットがFacebook利用層でなければ、マーケティング予算を無駄にしてしまうことになりかねません。
※国別でのFacebookターゲットの認識は違います。東南アジアでは若者のFacebookユーザーはとても多く、マーケティングは過熱しています。
2. インスタグラムは
若年層に大人気

10億人のユーザーを突破したインスタグラム。
「おしゃれなSNS」として誰もが認知しています。
最も急速に成長しているソーシャルメディア・プラットフォームの一つであり、ユーザーベースの多くは若年層、特に30歳以下の層になります。
インスタグラムのポイント
・アップデートに順応する
マーケティングのために心に留めておくべき点は、インスタグラムの機能が常にアップデートされていることです。
代表的なアップデートとして「いいね!」機能を削除したことが挙げられます。
コンテンツの質の向上につながる可能性はありますが、多くのインフルエンサーがこの動きに懸念の声を上げているため、同時に多くのユーザーが離れていくかもしれません。
3. チャットボットは
カスタマーサービスを支配

仮想的な「コンシェルジュ」として機能する人工知能(AI)ソフトウェアで、ユーザーとコミュニケーションをとることができます。
時間の経過とともにAIが顧客について多くのことを学習・記憶し、より改善されたサービスを継続することが可能になります。
消費者の43%は、カスタマーサービスセンターに電話で連絡するよりもオンラインチャットボットにメッセージを送ることがわかりました。
(2020年1月Tidioによる調査)
チャットボットのポイント
・ユーザーにも企業にも無駄がないやりとり
80%の企業が今年中にチャットボットの使用を開始したいと回答しており、メリットを考えるとその理由は簡単です。
・24時間サービス
・顧客からの問い合わせに即座に対応
・人件費の削減
企業や顧客の双方がチャットボットとの関わりを深めたいと考えている今、最も急成長しているデジタルマーケティングのトレンドの1つであることに間違いはありません。
4. 動画は
オプションではない時代に

あなたがまだ動画マーケティングを利用していないのであれば、動画マーケティングを導入するべきです。
特にオンラインで製品やサービスを販売しようとする場合、テキストベースのコンテンツでは動画に太刀打ちできません。
▼消費者
・70%がブランドの動画をシェアしたことがある。
・52%が製品の動画を見ることでオンラインでの購買決定につながる。
▼企業
・72%が動画コンテンツによってコンバージョン率の向上に成功。
(ImpactBNDの統計)
動画マーケティングのポイント
・ライブ動画+インフルエンサー
ライブストリーミング動画はインフルエンサーと組み合わせることで、デジタルマーケティングの強力な手法となります。
世界で最も人気のあるゲームインフルエンサーNinjaは、大手ゲーム実況プラットフォームMixerと独占契約しましたが、これは今後のライブストリーミング動画の価値を予想していたマイクロソフト社のパワープレーでした。
別のゲーム実況プラットフォームTwitchには毎日1,500万人以上のアクティブユーザー存在し、そのほとんどはNinjaのようなインフルエンサーのライブストリーミング動画を見るためだけに視聴しています。
5. 良質なコンテンツはまだ重要
(コンテキストがより重要)

コンテンツマーケティング
有益な情報を発信することにより潜在顧客を惹きつける手法。
コンテンツの質は重要ですが、コンテキスト(利用者の意図、状況、環境などを総じて表す意味)とターゲティングがより重視されています。
コンテンツマーケティング
のポイント
・Googleが求めるコンテンツを認識する
近年どんどん賢くなるGoogle。
そんな彼らからのアドバイスは、”最新のSEOトレンドを追いかけるより、サイトの高速性、有用なリンク、良質なコンテンツを確保することの方が重要だ “というものでした。
つまり、「ユーザーの意図に沿った綿密・正確・最新のコンテンツ」かどうかが大切なのです。
企業は新しいコンテンツを作成する際、このことを念頭に置いておく必要があります。
6. Eメールはより
パーソナライズされたものに

電子メールは個人、ビジネス関係なく何十億人もの人が利用しており、今なおコミュニケーションの主要なツールです。
便利なツールは増えましたが、電子メールは今も変わらず必要とされ、電子メールマーケティング自体が重要であり続けている証拠です。
電子メールマーケティング
のポイント
・自動化+パーソナライゼーション
パーソナライゼーションの身近な例は、Amazonの「あなたへのおすすめ」機能など。
もちろんメールマーケティングも進化しており、従来のやり方では効果的と言えません。
最適化されたプロモーション価格やデモ動画などを合わせてフォローできれば非常に有効で、特にリマーケティング手法と組み合わせた場合、メールは行動を促す最終的なトリガーとなることが多いのです。
最近のトレンドの中でも最も効果的なデジタルマーケティングの一つです。
7. インタラクティブコンテンツ
が主流になる

インタラクティブコンテンツ
人々がオンラインでクリックしたり、スワイプしたり、対話できることを指します。
Outgrowによると、93%のマーケティング担当者はインタラクティブコンテンツが買い手を教育する上で非常に効果的であると評価しています。
インタラクティブコンテンツ
のポイント
・消費者の記憶に残る楽しいコンテンツ
多くの企業が以下のようなインタラクティブコンテンツの種類を導入することになるでしょう。
・クイズやアンケート
・格調現実広告
・360度動画
これらのマーケティング技術は、より没入感のある魅力的な体験を人々に提供しています。
8. 音声インタラクション
は上向き

Siri、Google、Alexaなど多くの「スマート」デバイスのおかげで、デバイスとの会話は増え続けています。
人々が検索したり、買い物をしたり、新しいものを発見したりする方法に機械が追いつきつつあります。
音声インタラクション
のポイント
・課題も多い
Googleなどでテキスト検索すると、何万ものサイトが検索できますが、音声検索では1つの結果しか検索できないことがほとんどです。
音声検索を採用し、ブランドロイヤルティを構築するために、ユニークで最適化された顧客体験を創造することも重要です。
音声検索ユーザーをターゲットにしたマーケティングは、話すであろうコンテンツがキーワードになるということを忘れてはなりません。
9. メッセンジャーマーケティングがレベルアップ

すでにソーシャルメッセージングアプリは友人や家族と連絡を取り合うためだけのものではありません。
あなたもLINEで、興味のある企業を「お友達に追加」して「最新情報」をゲットしたことがあるのでは?
今後5~7年で、メッセンジャーマーケティングは世界一のマーケティングチャネルになると予想されています。
メッセンジャーマーケティング
のポイント
・やらなきゃ損です!
メッセージングアプリを利用することで、企業は最適化された短いテキストで幅広いオーディエンスにリーチすることができます。
例えば、Facebook Messengerを通じたマーケティングはFacebookニュースフィード投稿の10倍から80倍のエンゲージメントを生み出します。
63%のオンライン消費者はライブチャットのオプションがある場合、その企業のウェブサイトに訪れる可能性が高くなるそうです。
企業がこれらのプラットフォームで人々とつながり始めるのは必然だということです。
10. オムニチャネルマーケティングが今こそ重要

オムニチャネルマーケティング
電子メール、アプリ、ソーシャルメディア、ブログなど、複数のプラットフォームにまたがってマーケティングを行うことです。
オムニチャネルマーケティングは、シングルチャネルのアプローチに比べて3倍以上のエンゲージメントをもたらすだろう。複数のチャネルを持つことで、顧客維持率、平均注文額、購入頻度のすべてが向上する。
(ClickZのレポート)
オムニチャネルマーケティング
のポイント
・より多くのデジタルポイントで顧客とつながる
数あるデジタルマーケティングですが、やれるなら全部やった方がいいというのがオムニチャネルマーケティング。
シームレスで一貫性のあるブランドメッセージをすべてのチャネルで提供することで、良い結果を生み出すことができるのです。
AI技術の向上に伴い、企業はより簡単にデータインサイトを見ることができるようになりました。
それらをフル活用して、顧客の行動を深く理解し、最高レベルで最適化することができるのです。
最終的にオムニチャネル・マーケティングへ焦点を当てることが、人々のリピート率を高めるカスタマージャーニーへの道となります。
参加するか、取り残されるか

このようにデジタルマーケティングの世界は、物事の動きがとても速いのが特徴です。
今後AI技術、動画、音声検索、インタラクティブコンテンツが最も顕著なトレンドとなるでしょう。
今日の若い人口層である消費者は、常に新しく斬新かつ簡単でより楽しいものにしてくれることを望んでいるため、ビジネス側が立ち止まっている場合ではないのです。
これらのデジタルマーケティングのトレンドのうち、あなたが最初に試すのはどれになりますか?
今こそ飛び込む時です。
関連記事
リファレンス|DigitalMarketingInstitue:10 Trends in Digital Marketing in 2020 Articles Digital Strategy